19日、ENEOS(エネオス)ホールディングスの代表取締役社長である、斎藤猛氏の社長解任が発表されました。
懇親会の場での女性に対する不適切行為が解任の原因でした。
2022年にも、エネオスの杉森務前会長が女性への不適切言動で辞任されたばかりでしたので、世間への衝撃が大きくなっています。
2年連続の経営トップによる解任にエネオスの役員体制はどうなっているのか、疑問が呈される事態に。
エネオスの現役員や過去の役員について、どういった人物が在籍しているのか学歴や経歴について調べてみました。
・エネオス現役員の学歴や経歴
・エネオス過去役員の学歴や経歴
もくじ
【現在】エネオス役員5人の学歴
斎藤猛氏が19日付で解任した事により、代表取締役社長が宮田知秀氏に変わりました。
現在のエネオスの役員について、簡単なプロフィールと学歴についてまとめてみました。
名前 | 出身地 | 生年月日 |
大田勝幸 (おおた かつゆき) |
鳥取県 | 1958年5月26日 (65歳:2023年12月時点) |
宮田知秀 (みやた ともひで) |
大阪府 | 1965年5月8日 (58歳:2023年12月時点) |
椎名秀樹 (しいな ひでき) |
岡山県 | 1963年2月3日 (60歳:2023年12月時点) |
井上啓太郎 (いのうえ けいたろう) |
愛媛県 | 1965年1月25日 (58歳:2023年12月時点) |
須永耕太郎 (すなが こうたろう) |
東京都 | 1955年10月21日 (68歳:2023年12月時点) |
それぞれの学歴は以下で紹介していきます。
大田勝幸(おおた かつゆき)
大田勝幸氏はエネオスの会長です。
学歴は、以下のとおりです。
出身高校:鳥取県立倉吉東高等学校卒業(偏差値59)
出身大学:1年間大学受験浪人→東北大学法学部卒業(偏差値65)
出身校は、鳥取県内で7位の偏差値ランキングを誇る鳥取県立倉吉東高等学校出身です。
その後、1年の浪人を経て宮城県にある国公立大学の東北大学法学部に入学します。
THE日本大学ランキングでは、2020年~2023年4年連続で1位に輝くなど、レベルが高く人気な大学です。
一般的に偏差値65以上は、高学歴と言われています。
東北大学の平均偏差値は62.5ですが、法学部は偏差値が65と高めでかなり優秀と言えそうです。
宮田知秀(みやた ともひで)
今回の斎藤猛氏の解任により、宮本知秀副社長が代わりに社長職を務める事になりました。
来年2月末に正式な後任の社長が、決まる事になっています。
どのような学歴の持ち主なのでしょうか。
出身高校:非公開
出身大学:東京工業大学原子工学修士課程修了(偏差値65)
出身大学である、東京工業大学は偏差値65でかなり難易度が高い大学と言えそうです。
創立140年の国立大学で、日本の理工系大学で最も長い歴史があります。
優秀な教育者と最先端の研究設備で学ぶ事ができ、宮田知秀社長は修士課程まで修了しています。
エネオスの次期トップとして、これ以上ない学歴の持ち主と言えそうですね。
椎名秀樹(しいな ひでき)
椎名秀樹さんは、エネオスの取締役兼副社長執行役員です。
出身高校:非公開
出身大学:非公開
学歴は非公開でしたが、2022年以降エネオスの社長補佐を務めており影響力のある人物です。
ENEOSデジタル戦略を推進するなどの実績があり、現在もIT戦略部などに所属しています。
理数系でIT系の分野に特化した大学に通っていたのかもしれません。
出身学校の情報が分かり次第更新していきます。
井上啓太郎(いのうえ けいたろう)
椎名秀樹さんと同じく、エネオスの取締役兼副社長執行役員の肩書があります。
出身高校:非公開
出身大学:非公開
学歴は非公開でしたが、社長補佐として重要な立ち位置にいる事から優秀な人物だと考えられそうです。
社長補佐として、主に秘書部と監査部に所属しています。
出身学校の情報が分かり次第更新していきます。
須永 耕太郎(すなが こうたろう)
須永耕太郎常務は、斎藤猛前社長と共に懇親会の場に居合わせいました。
常務執行役員の役職はそのままで解任は免れましたが、3か月間の給料減額の処分となっています。
須永耕太郎さんの学歴を調べてみると、かなりエリートな事が分かりました。
出身高校:東京学芸大学附属高等学校卒業(偏差値72)
出身大学:東京大学経済学部卒業(偏差値67.5)
東京学芸大学附属高等学校出身の著名なアナウンサーや政治家も多く、優偏差値がかなり高めの国立高等学校です。
東京学芸大学にエスカレーターで進学できますが、須永耕太郎さんは東京大学経済学部に進学しています。
エネオス役員(過去)の学歴
エネオスの過去の役員の学歴についても調べてみました。
まずは、簡単なプロフィールからご紹介します。
名前 | 出身地 | 生年月日 |
斉藤猛(さいとう たけし) | 熊本県 | 1963年3月30日(60歳:2023年12月時点) |
谷田部靖(やたべ やすし) | 非公開 | 1960年11月11日(63歳:2023年12月時点) |
杉森務(すぎもり つとむ) | 石川県 | 1955年10月21日(68歳:2023年12月時点) |
それぞれの学歴は以下のとおりです。
斉藤猛(さいとう たけし)
前代表取締役社長であった斎藤猛さんは、どのような学歴の持ち主なのでしょうか。
出身高校:非公表
出身大学:早稲田大学政治経済学部卒業(偏差値67.5~70)
出身高校については公表されていませんでしたが、熊本県出身である事から市内の高校に通っていた事が高そうです。
早稲田大学出身のため、かなりレベルの高い進学校に通っていたのではないでしょうか。
早稲田大学政治経済学部の偏差値は、67.5~70で学部の中でもかなり高めです。
エネオスの社長を務めるまでの人物でしたので、学生時代から優秀だった事が予想できそうです。
谷田部靖(やたべ やすし)
斎藤猛前社長同様、谷田部靖前副社長も不祥事の現場に居合わせたとし辞任勧告に基づき辞任しました。
出身高校:非公開
出身大学:非公開
谷田部靖さんの出身校の情報は、非公開でした。
今回の辞任に至るまでは、2020年から副社長執行役員でした。
社長側近の人物でしたので、かなり優秀だったのではないでしょうか。
学歴の情報が分かり次第に更新していきます。
杉森務(すぎもり つとむ)
2022年に当時代表取締役会長を務めていた杉森務さんは、女性への不適切行為で辞任しています。
杉森務さんの学歴もかなり高い事が、出身校から分かりました。
出身高校:石川県立金沢泉丘高等学校卒業(偏差値71)
出身大学:一橋大学商学部卒業(偏差値65~70)
地元の石川県の進学校に通い、一橋大学商学部を卒業しています。
杉森務さんが専攻していた商学部はグローバルビジネスリーダーの育成を目指すプログラムがあります。
実際にエネオスで会長を務めていたので、学生時代からの努力の末、掴んだトップの座だったのかもしれないですね。
エネオス役員(現在)の経歴
現在のエネオス役員の役職と部署を表にまとめてみました。
名前 | 役職 | 部署 |
大田勝幸(おおた かつゆき) | 取締役会長 | ー |
宮田知秀(みやた ともひで) | 代表取締役副社長執行役員 | 社長補佐(製造部・工務部・技術計画部・水素事業推進部・水素事業技術部・潤滑油カンパニー・中央技術研究所・製油所・製造所・特命プロジェクト) |
椎名秀樹(しいな ひでき) | 取締役副社長執行役員 CDO | 社長補佐(カーボンニュートラル戦略部・IT戦略部・危機管理部・調達戦略部・ 環境安全部・品質保証部・未来事業推進部・ビジネスプロセス改革部・海外事業開発部・バイオ燃料部・供給計画部・原油・製品トレーディング部・物流部・基礎化学品企画部・基礎化学品販売部・VPP事業部・機能材カンパニー・総代表)カーボンニュートラル戦略部・IT戦略部・ビジネスプロセス改革部・海外事業開発部・バイオ燃料部・VPP事業部・総代表 管掌 |
井上啓太郎(いのうえ けいたろう) | 取締役 副社長執行役員 | 社長補佐(販売企画部・リテールサポート部) |
須永耕太郎(すなが こうたろう) | 常務執行役員 | 経営企画部・戦略投資部・カーボンニュートラル戦略部管掌 |
一人ひとり、詳しくみていきましょう。
大田勝幸(おおた かつゆき)
現在のエネオスの会長である、大田勝幸氏の経歴をみてみましょう。
1982年4月 | 日本石油(株)へ入社 |
2010年4月 | JXホールディングス株式会社経理部長 |
2014年6月 | 同社執行役員経理部長 |
2015年6月 | 同社取締役執行役員 |
2017年6月 | 同社取締役常務執行役員 |
2018年6月 | 同社取締役 JXTGエネルギー株式会社(現ENEOS株式会社)代表取締役社長(現職) |
2020年6月 | ENEOSホールディングス株式会社代表取締役社長(現職) |
宮田知秀(みやた ともひで)
1990年4月 | 東燃(株)へ入社 |
2008年7月 | 東燃ゼネラル石油(株)執行役員(和歌山工場長) |
2011年3月 | 同社取締役(和歌山工場長) |
2012年6月 | 同社常務取締役(川崎工場長) |
2016年3月 | 同社専務取締役(精製・物流本部長) |
2017年4月 | JXTGエネルギー(株)取締役常務執行役員(製造本部副本部長) |
2022年4月 | 当社副社長執行役員(社長補佐) ENEOS (株)副社長執行役員(社長補佐、水素事業推進部・水素事業技術部管掌) |
2022年6月 | 当社取締役副社長執行役員(社長補佐) ENEOS (株)取締役副社長執行役員(社長補佐) |
2022年10月 | 当社代表取締役副社長執行役員(社長補佐)(現任) ENEOS (株)代表取締役副社長執行役員(社長補佐、水素事業推進部・水素事業技術部管掌) |
2023年4月 | ENEOS (株)代表取締役副社長執行役員(社長補佐()(現任) |
椎名秀樹(しいな ひでき)
1985年4月 | 日本石油(株)へ入社 |
2017年4月 | JXTGエネルギー(株)執行役員(供給本部副本部長兼供給計画部長) |
2020年4月 | 同社常務執行役員(供給計画部・需給部・原油外航部・物流管理部管掌) |
2021年4月 | 当社常務執行役員(経営企画部・人事部・総務部・法務部管掌) |
2022年4月 | 当社副社長執行役員CDO(社長補佐、IT戦略部・未来事業推進部管掌) ENEOS (株)副社長執行役員CDO(社長補佐、IT戦略部・未来事業推進部管掌) |
2022年6月 | 当社取締役副社長執行役員CDO(社長補佐) ENEOS (株)取締役副社長執行役員CDO(社長補佐、IT戦略部・未来事業推進部管掌) |
2023年4月 | 当社取締役副社長執行役員CDO(社長補佐)(現任) ENEOS (株)取締役副社長執行役員CDO(社長補佐、IT戦略部・VPP事業部管掌)(現任) |
井上啓太郎(いのうえ けいたろう)
1987年4月 | 日本石油(株)へ入社 |
2017年4月 | JXTGエネルギー(株)リソーシズ&パワーカンパニー |
2019年4月 | 同社執行役員(リソーシズ&パワーカンパニーRPC企画部長) |
2020年4月 | 同社常務執行役員 |
2022年4月 | 当社副社長執行役員(社長補佐) ENEOS (株)副社長執行役員 |
2022年6月 | 当社取締役 副社長執行役員(社長補佐)(現任) ENEOS(株)取締役副社長執行役員 |
2023年4月 | ENEOS (株)取締役副社長執行役員(社長補佐) |
須永 耕太郎(すなが こうたろう)
2020年6月 | 日本石油(株)へ入社 |
2021年4月 | 執行役員 経営企画部長執行役員 経営企画部長 |
2023年6月 | ENEOSホールディングス株式会社常務執行役員 経営企画部・戦略投資部・カーボンニュートラル戦略部管掌に着任 |
エネオス役員(過去)の経歴
次に、過去のエネオス役員の辞める前の役職と、退職理由を表にまとめてみました。
名前 | 辞める前の役職 | 退職理由 |
斉藤猛(さいとう たけし) | 代表取締役社長 社長執行役員 | 懇親会の場で酒に酔い、女性に抱きつく不適切行為があった為解任 |
谷田部靖(やたべ やすし) | 代表取締役 副社長執行役員 社長補佐 | 辞任勧告に基づき辞任 |
杉森務(すぎもり つとむ) | グループ最高経営責任者 CEO | 女性への不適切行為により辞任 |
斉藤猛(さいとう たけし)
1986年4月 | 日本石油(株)へ入社 |
2014年6月 | JX日鉱日石エネルギー(株)産業燃料部長 |
2017年4月 | JXTGエネルギー(株)執行役員 |
2019年4月 | 同社取締役 常務執行役員 |
2021年4月 | 当社副社長執行役員 CDO(社長補佐) ENEOS㈱副社長執行役員 CDO(社長補佐) |
2021年6月 | 当社取締役 副社長執行役員 CDO |
谷田部靖(やたべ やすし)
1984年4月 | 日本石油(株)へ入社 |
2010年7月 | JX日鉱日石エネルギー(株) |
2015年6月 | 同社執行役員 |
2016年6月 | JXエネルギー(株)執行役員(九州支店長) |
2019年4月 | JXTGエネルギー(株)取締役 常務執行役員 |
2020年4月 | 同社取締役 副社長執行役員 |
2020年6月 | 当社取締役 副社長執行役員 |
杉森務(すぎもり つとむ)
1979年4月 | 日本石油(株)へ入社 |
2008年4月 | 新日本石油㈱執行役員 |
2010年7月 | JX日鉱日石エネルギー(株)取締役 常務執行役員 |
2014年6月 | 当社取締役(非常勤) JX日鉱日石エネルギー(株)(現 JXTGエネルギー(株)) 代表取締役社長 社長執行役員 |
まとめ エネオス役員の学歴や経歴がすごかった!
今回は、エネオス役員の学歴や経歴についてご紹介しました。
現役員も過去の役員を務める人物も、かなり高学歴でエリート揃いな事が分かりました。
優秀な人材が多いエネオスですが、相次ぐ不祥事で会社のトップが辞任するという異例の事態になっています。
エリートが揃っているエネオスホールディングスの今後の人事体制に期待したいですね。