2023年3月をもって、松本人志さんが『ワイドナショー』を卒業しました。
番組がスタートした2013年の初回から約10年、レギュラーとして出演してきた松本人志さんが節目を迎えるタイミングで番組から降板した理由は何だったのでしょうか。
今回は、松本人志さんが『ワイドナショー』卒業を決めた理由について調べてみました。
・松本人志がワイドナショーを降板した理由7つ
・松本人志がワイドナショーを降板した一番の理由
・松本人志がワイドナショーを降板した後任
・松本人志がワイドナショーを降板してからの番組の評価
ぜひ参考にしてみてください。
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なぜ?松本人志がワイドナショーを降板した理由7つ!
※引用:X
松本人志さんが『ワイドナショー』を降板した理由は何だったのでしょうか。
調べてみると以下の7つの点が考えられるようです。
- 隔週レギュラーのころからあった方向性の違い
- キリトリ記事への不快感
- 視聴率が「サンジャポに負けている」ジレンマ
- 『まつも to なかい』のレギュラー化
- そもそも降板したのはフジテレビからの要請?
- ダウンタウン vs. フジテレビの冷戦
- 引退を視野に入れている
順にご説明していきますね。
①隔週レギュラーのころからあった方向性の違い
元々この『ワイドナショー』は「普段スクープされる側の芸能人が個人の見解を話に集まるワイドショー」というコンセプトで2013年10月から月曜深夜に始まりました。
このコンセプトが人気を呼び、2014年4月に『笑っていいとも!増刊号』が終了した後に移動したという経緯があります。
放送枠が変わって再スタートしましたが、フジテレビ側の思惑と松本人志さんの考えは違っていたようです。
フジテレビ側としては『ワイドナショー』はあくまで松本人志さん主体の番組であり、上層部もその方針を希望していました。
実際は東野幸治さんがMCで、松本人志さんはあくまでレギュラーのコメンテーターの立ち位置です。
松本人志さんをクローズアップしたいフジテレビ側が、見えないところで東野幸治さんをぞんざいに扱うようになっていて、松本人志さんはそれに不満を持っていたという話もあります。
2022年4月にレギュラーコメンテーターから隔週出演にした時点で、フジテレビ側と松本人志さんとの方向性の違いが修復できなくなっていたのかもしれません。
②キリトリ記事への不快感
松本人志さんは以前からキリトリ記事への不快感を周囲に漏らしており、ワイドナショー出演が億劫になっているともこぼしていたとFRYDAYに報じられました。
キリトリ記事は前後の文脈を断絶してネットニュースにしてしまうため、松本人志さんは意図しない不本意な捉え方をされることに我慢できなかったと言えそうです。
「一時は日曜の昼が憂鬱で。ネットニュースが全部、松本、松本で。俺の顔がこうやったらトイレットペーパーの柄みたいに」とスマートフォンを見るしぐさをしながら、「内容がまた『こういうことじゃないよな』とか、『むしろ逆に伝わるよ』とか。それでだいぶ疲れて疲弊していったことは間違いないですね」
「ネットニュースが何とかなればね。戻ってきたい部分もあるんですけど。なくなることはないもんね」
(引用:サンスポ)
最後の出演となった2023年3月19日の”卒業スペシャル”では、「キリトリ記事禁止」のボードを触りながら降板を決めた理由を語っています。
松本人志さんにとって、『ワイドナショー』は自分の思いをストレートに出すことができる場として、ストレス解消になっていました。
ですが、『ワイドナショー』が大量のネットニュースのネタ元になってしまうようになり、逆にストレスを感じるようになっていったようです。
このモチベーションの低下が降板理由の一つと考えられます。
③視聴率が「サンジャポに負けている」ジレンマ
『ワイドナショー』はTBSの裏番組『サンデージャポン』との視聴率争いに負けていると報じられてきました。
『ワイドナショー』の”卒業スペシャル”では、このことにも言及しており、コア視聴率ではダブルスコアで勝ってきたと反論しています。
「最後の最後だから言いますが、ずっと、裏の『サンジャポ』に視聴率で負けてるって、ずっとニュースにされてきたけど、逆やからね。サンジャポをやっている人には申し訳ないけど、あの、コア視聴率でずっとダブルスコアで勝ってきた」
(引用:NEWSポストセブン)
消費行動が高いファミリー層の13歳~49歳男女の個人視聴率。
昭和のころは一家に一台しかテレビがない家が多く、世帯視聴率を基準にしてきた。
視聴率が高い→広告としての価値が上がる→CMがたくさん入り、利用料金も上がる
このシステムがあるので、テレビ局は視聴率の高い番組作りをするが、広告主からすると実際の購買に結びつかなければ意味がない。
データでは50歳未満の消費行動の方が高いので、50歳未満を『コア層』とし、数年前からコア視聴率を重視するようになっている。
現在はコア視聴率が高い番組の方が高い評価を得るようになった。
一家に一台のテレビの時代はすでに終わり、また、人口が多い50歳以上の視聴率が良ければ世帯視聴率が上がるので、広告主にとってはCMの訴求につながりません。
『ワイドナショー』はそのコア視聴率が高く、その原動力は松本さんであることは明らかです。
ですが、50歳以上の世代の視聴率が高くなかったため、世帯視聴率が下がるという現象が起きてしまいました。
それが原因で「視聴率がサンジャポに負けている」と報じられていたことも疲弊する事柄のひとつだったのではないでしょうか。
「ずっと『サンジャポに負けてる、サンジャポに負けてる』と書かれて、酷いニュースでは『松本は1回も視聴率、サンジャポに勝てないまま卒業していくのか』と書かれてて、めちゃくちゃやわ。おっさん、泣きそうやわ。俺はまあ百歩譲っていいけど、出演者の皆さんやスタッフは『悔しいやろうな』って思うんで、最後に代表して言っておきたいなと。そこはネットニュースの人、コア視聴率、視聴率のことを書くなら一番重要なコア視聴率を勉強して書いてほしいなと思います」
(引用:NEWSポストセブン)
この視聴率に関するニュースも、松本人志さんが降板を決める要因と見られるかもしれませんね。
④『まつも to なかい』のレギュラー化
松本さんが『ワイドナショー』を降板した次クールの2023年4月から『まつも to なかい』がレギュラー化しました。
『まつも to なかい』のレギュラー化は、スケジュール的に難しいと言われていて、『ワイドナショー』を降板することでスケジュールに余裕ができた、ということのようです。
ですが、松本人志さん自身は『ワイドナショー』を降板する意思はなかったという話が浮上しています。
『ワイドナショー』の降板は、フジテレビ側からの要請だったのではないか、というのです。
⑤降板したのはフジテレビからの要請?
『まつも to なかい』はフジテレビの”肝いり案件”とされており、「『ワイドナショー』は降板でいいのでこっちを頼む」ということだったようなのです。
これでは、現場で築いてきたものをないがしろのされていると思ってしまうのではないでしょうか。
『まつも to なかい』は、2022年6月にフジテレビの社長に就任した港浩一氏の”肝いり”で、成功させるために『ワイドナショー』を降板させて『まつも to なかい』に力を入れてもらう思惑があったそうです。
港浩一氏は、フジテレビの全盛期に『夕焼けニャンニャン』『オールナイトフジ』『とんねるずのみなさんのおかげです』などを担当してきた名物プロデューサーだった人です。
フジテレビのバラエティ番組には思い入れがありそうな人物ですよね。
スケジュールの問題があったとしても、松本人志さんは『ワイドナショー』を降板する意思はなかったのに、フジテレビ側の都合で降板。
『ワイドナショー』に深夜時代から約10年出演してきた松本人志さんからすれば、『ワイドナショー』を軽視していると感じて不快感を持っていても不思議ではありません。
しかも、以前から番組内容が放送前にメディアに報じられてしまう情報管理の甘さを指摘されていたのに、今回の降板も正式発表前にすっぱ抜かれています。
さらに、フジテレビは前述したキリトリ記事の件も、「対策は取っている」と言いつつ、実際は放置していたことも報じられています。
松本人志さんには現場スタッフというより、フジテレビに対しての不信感があるのではないか、と見ている関係者もいるようです。
⑥ダウンタウン vs. フジテレビの冷戦
実は相方の浜田雅功さんは、以前から関係者間で「フジテレビ大嫌い説」がささやかれているのだそうです。
確かに、浜田雅功さんのフジテレビ系のレギュラーは『ジャンクSPORTS』のみです。
それも浜田雅功さん自身が「一緒にやってきたアスリートとかスタッフも自分にとって財産」とまで語る特別な番組だからのようです。
松本人志さんも『ワイドナショー』降板の一件でフジテレビに対して不信感を募らせている可能性があり、ダウンタウンとフジテレビが冷戦状態にあるのでは、との疑惑があるらしいのです。
このような冷戦の原因は先ほども述べた新社長の港浩一氏の、関東芸人に肩入れしている姿勢では、といううわさが。
現在放送されている平日昼の帯番組『ぽかぽか』も港浩一氏の肝いりですが、レギュラー出演者の中に吉本興業所属のタレントはほとんどいません。
これは、2023年2月15日放送のTBSラジオ『山里亮太の不毛な議論』の中でゲスト出演した東野幸治さんが「CXの『ぽかぽか』、吉本入られへんから」と発言しています。
反対に打ち切りではないかと噂されていた『FNS27時間テレビ』を復活させ、MCに千鳥、かまいたち、ダイアンの吉本興業のコンビ3組を抜擢。
一方で『ワイドナショー』から松本人志さんを一方的に降板させるなど、あまりにも吉本興業に対して勝手すぎると非難する関係者もいるとか。
この話が事実なら、ダウンタウンとフジテレビは決して良好な関係とは言えそうもないですね…。
⑦引退を視野に入れている
2023年2月24日放送のフジテレビ系『人志松本の酒のツマミになる話』では、引退時期を「早ければ2年、遅くても5年」と明言しました。
引退を視野に入れているなら、お世話になったスタッフや親友の中居正広さんのような気の置けない仲間との番組を優先したい気持ちがあったかもしれません。
芸能界の引退を考えたことで、少しずつレギュラー番組を整理していく準備が始まっていてもおかしくないでしょう。
中居正広さんは松本人志さんとの交流が深いので、本人から引退時期について話を聞いているのかも。
そういったことも含めて、芸能界から退くための道筋をつけている可能性もあります。
松本人志がワイドナショーを卒業した一番の理由はキリトリ記事?
前述した通り、『ワイドナショー』を卒業した理由の中にキリトリ記事への不快感があったことは間違いありません。
松本人志さん自身が『ワイドナショー』の”卒業スペシャル”の中ではっきり認めています。
それでも松本人志さんは、自分の見解を自分の口から話すことができるコメンテーターの立場は気に入っていたようなのです。
ですので、卒業理由の一番の理由は「フジテレビの思惑」なのではないかと思われます。
ワイドナショー松本人志の後任は今田耕司とロンブー淳!
※引用:吉本興業
松本さんが卒業した後はどのような後任が来るのでしょう。
ロンドンブーツ1号2号の田村淳さんは、続投が決定しています。
ここにもう一人、新しく今田耕司さんがレギュラー入りしました。
東野幸治さんと今田耕司さんは1986年に知り合ってから、ずっと一緒に仕事をしてきた仲間であり、仲のいい友達でもあります。
MCの東野幸治さんも、松本人志さんが抜けた後に今田耕司さんがいてくれたら心強いのではないでしょうか。
松本人志がワイドナショーを降板してからつまらなくなった?
やはり、松本人志さんが卒業してからの『ワイドナショー』には厳しい評価がされていると言わざるを得ません。
一部ご紹介します。
ヤフーニュースで炎上するのが嫌なのが降板理由らしいが降板以降ヤフーニュースで番組自体取り上げられることが激減した、ある意味皮肉
今田のネタバレのMCもへたくそ。ワイドシヨーのトークも面白くないし、話が嘘ポイ
今田はレギュラー 安藤優子、平井理央はフジテレビのコネ 岩尾は今田、東野と同じよしもとだからバーター もう番組終わってくれ。見ないけど
出演者(コメンテーター)が喋っているのに、司会 東野幸治がそれをさえぎってしまう事が頻繁に見られます。 言いたい事を途中で止められた人はその後も続けようとしますが、別の人がコメントを始めてしまう事もあって言えずじまいの場合がほとんど。 そういう場面が頻繁にあって、観ていてすごく不快になります。
出演者みんなうそつき!
まずはお話しされてる方の話しを聞いて それから質問なりして頂きたいです。 今田さんは途中で話しを遮って… 騒がしく感じました。
(引用:Yahoo!テレビ みんなの感想)
松本人志さんがいると、出演者に緊張感があったのは画面を通じても見て取れることがありました。
それがなくなってしまったことで、今まで見ていた視聴者が違和感を感じるのかもしれませんね。
まとめ これからの松本人志に注目
今回はなぜ松本人志さんが『ワイドナショー』を降板した理由について調べてみました。
松本人志さんが降板を申し入れたのか、フジテレビの要請だったのか、本当のところはわかりません。
ですが、”卒業スペシャル”で語ったことは本心だと思います。
これからの松本人志さんの動向に注目していきましょう。