26日にプロ野球のドラフト会議が行われ、ドラフト指名選手に注目が集まりました。
その中でも、注目されていたのが広陵の真鍋慧さんと沖縄尚学の東恩納蒼さんです。
しかし、2人とも指名漏れする結果となってしまいました。
注目されていた高校生だっただけに、なぜ選ばれなかったのか疑問の声が出ています。
そこで、今回は真鍋慧さんと東恩納蒼さんの指名漏れした理由について調べてみました。
・東恩納蒼が指名漏れした理由
・真鍋慧が指名漏れした理由
もくじ
東恩納蒼が指名漏れした理由
東恩納蒼さんは、上位指名が期待されていた一人でした。
U-18野球ワールドカップでは、11回無失点でおさえるなどで『ミスターゼロ』の異名を放っています。
今夏の甲子園でも、春夏と連続で甲子園8強入りを果たすなどチームへ貢献。
172cmで70kgと小柄な体型ですが、最速147kmの右腕を持っている事で注目されていました。
これだけの制球力を持ち合わせているにも関わらず、東恩納蒼さんは指名漏れとなってしまいました。
一体、なぜ東恩納蒼さんは指名漏れされたのでしょうか。
それは、以下のような理由ではないでしょうか。
- 体格や体力不足
- 順位縛りがあった
- 球速や力強さがプロでは足りない
- 伸びしろがあると判断された
一つ一つ見ていきましょう。
体格や体力不足
東恩納蒼さんの身長と体重は、172cmで70kgと公表されており、平均的な日本人男性の体格をしています。
プロ野球選手になるには、体格や体力不足と見られてしまったのかもしれません。
プロの世界に入るのであれば、体格が大きい程有利な側面があるのかもしれませんね。
特に東恩納蒼さんは、投手なので体力面でも体格を作っておかないと故障の原因にもなりかねません。
順位縛りがあった
東恩納蒼さんは、夏の甲子園直後「大学からプロ入を目指す」と大学進学の意志を示していました。
ですが、一転してプロ志願届を提出していたのです。
ドラフト指名を狙い、プロ入りのチャンスを掴みにきたのかもしれませんね。
一度は、大学進学を決めていたという事もあるので、順位縛りをしていたのかもしれません。
順位縛りをし上位指名されればプロの道へ、指名漏れすれば大学卒業後プロを目指すという考えだったのではないでしょうか。
球速や力強さがプロでは足りない
東恩納蒼さんの投球の特徴を以下にまとめてみました。
球種 | ストレート(最速147km)・2種スライダー・カーブ |
武器 | 制球力 |
東恩納蒼さんの投げる最速は147kmです。
高校生でこのスピードが出せて、2種のスライダーとカーブの変化球も持ち合わせているので一定の評価を得ています。
さらに、緻密な計算で完全試合を成し遂げるなどの実績があり、完成度が高い投手といえるのではないでしょうか。
ですが、プロ相手となるとそうはいかないかもしれません。
147kmはストレートでの最速で、変化球となるとスピードは落ちてしまいます。
そして、体格や経験値が違うので『ミスターゼロ』とはいかなそうですよね。
体格が出来上がれば、球速も伸び球に力強さも出てくる事が期待されます。
大学4年間でさらに技術を上げてきそうで楽しみですね。
伸びしろがあると判断された
東恩納蒼さんの球速は、平均すると140km前半で、頭で考えて打者を惑わす投球を得意としています。
安定感のある投球や変化球を投げ分ける能力もあります。
ですが、球が重たいわけではないので、やはり体重を増やす事で球速や威力を上げていく必要があると判断されたのかもしれませんね。
そういった理由から伸びしろがあると評価され、指名漏れに繋がったのかもしれません。
プロに今すぐという訳ではなく、今後の伸びしろに期待して指名しなかったとも考えられそうですよね。
真鍋慧が指名漏れした理由
真鍋慧さんは、左打ちのスラッガーでホームランが打てる事から中井監督より『広陵のボンズ』と命名されました。
恵まれた体型で、189cmの長身で90kgと重量も持ち合わせています。
真鍋慧さんは、1年の夏から甲子園出場し通算3回の出場経験があり、高校通算62本塁打の成績でチームを支えてきました。
今回のドラフト会議で彼の上位指名が期待されていましたが、結果はまさかの指名漏れでした。
なぜ真鍋慧さんは、指名漏れしてしまったのでしょうか。
以下の理由が、考えられそうです。
- 順位縛りをしていた
- 甲子園でノーアーチだった
- 広陵は進学校だから
- 武器を増やす必要がある
順番に説明していきます。
順位縛りをしていた
まず、一番の理由として順位縛りをしていた事が影響していると考えられます。
順位縛りとは、選手側が何位以下の指名ならプロ入りしないと事前に決めている事です。
真鍋慧さんは、この順位縛りをしていた事が分かっています。
3位以内で指名されなかったら進学するという事を決めていました。
中井監督、家族、本人との話し合いで順位縛りをしてドラフト会議に臨んでいたのです。
順位縛りした理由について、中井監督は以下の様に述べていました。
上位の指名じゃなかったら、現状で(プロに)行っても通用しない。大学に行って力をつけてからでも遅くない
しっかりと話し合い、本人も悩みぬいた上での順位縛りだったようですね。
プロで活躍したいという意識が、高いからこその考えだったようです。
甲子園でノーアーチだった
真鍋慧さんは、広陵でいきなり1年で4番を務めるなどチームの中軸として活躍しました。
中井監督からは、大リーガーホームランバッターのバリーボンズ選手が由来の愛称をもらい、『広陵のボンズ』と言われる程、長打者が得意な選手です。
ですが、今夏の甲子園では本塁打が出ず、優勝した慶応に3回戦で負けるという成績でした。
期待されていただけにノーアーチで十分にアピールができなかった事が、原因かもしれません。
甲子園での活躍から、今後プロとして通用するかが見られていたのかもしれませんね。
ですが、大学での4年間で今後さらに力をつけてくる可能性は大いにありそうです!
広陵は進学校だから
真鍋慧さんが通う広陵高校は、進学校である事が一つの要因かもしれません。
広陵高校の生徒は、ほとんど大学に進学するという進路を選んでおり、真鍋慧さんにもその選択肢は当然ながらあると思います。
ですが、本人の意向としては、「早くレベルの高い環境で野球をやりたい。」というものでした。
両親や監督と話し合う中で高校卒業後、プロ入りだけが進路ではないという説得を受けたのではないでしょうか。
だからこそ、先にお話ししたように順位縛りという条件をつけて4位以下なら進学すると決めていたと考えられそうです。
武器を増やす必要がある
ドラスト指名されるのは、即戦力になる選手だと思います。
その選手とは何か一つに秀でているというよりは、武器を多く持っている事が重要なのではないでしょうか。
そういった意味では真鍋慧さんは、武器を増やす必要があったのかもしれません。
真鍋慧さんは、打撃には自信を覗かせていましたが、苦手な事もあるようです。
「飛距離には自信はあるけど、守備や走塁はまだまだ。プロレベルには何もかも物足りない」と自己評価。
自己分析で、守備や走塁についてプロレベルではないと評価していました。
大学4年間で得意だけでなく、不得意な要素をどれだけ伸ばせるかが今後の野球人生を左右しそうです。
まとめ 真鍋慧と東恩納蒼の指名漏れは順位縛りが原因か
今回は、真鍋慧さんと東恩納蒼さんのドラフト指名漏れの理由についてご紹介しました。
両者とも技術面など飛びぬけており、期待されていただけに指名漏れには驚きましたよね。
理由の一つとして順位縛りが、あったのではないかとされています。
プロ野球選手になる事を真剣に考え、今プロになるべきか見極める為の順位縛りだったのではないでしょうか。
大学卒業後もドラフト指名のチャンスはあると思いますので、今後の2人の活躍に注目しましょう!