SNSを見ていると「増税メガネ」「ばら撒きメガネ」「検討使」などと揶揄されている岸田文雄内閣総理大臣。
つけられたあだ名の数は歴代総理の中でもトップクラスではないでしょうか。
一体どれぐらいのあだ名があるのでしょうか。
今回は、岸田総理のあだ名の数々を一覧にしてみました。
由来もご紹介します!
・岸田総理のあだ名一覧(時系列)
・岸田総理はなぜこんなにたくさんのあだ名が付けられてしまうのか
ぜひ参考にしてみてください。
もくじ
岸田総理のあだ名一覧を時系列で由来とともに紹介!
岸田総理にはたくさんのあだ名があります。
時系列に沿って順にご紹介していきます。
- 開成のパパ
- キッシー
- ふみきゅん
- Mr. Status Quo(ミスター現状維持)
- クーポン岸田
- 検討使
- 増税クソメガネ
- ばら撒きメガネ
- グローバルポチ
- 増税クソレーシック
- 銭ゲバメガネ
- 経済オンチ
- 宗教メガネ
では、ひとつずつ由来をご紹介していきますね。
開成のパパ 高校時代
2021年10月1日放送の「めざまし8」で、当時自民党総裁に選ばれたばかりの岸田総理の友人を取材し、岸田総理の人物像に迫る企画がありました。
その中であだ名について触れられています。
※引用:FNNプライムオンライン
岸田総理は名門の開成高校出身です。
高校生当時のあだ名が「パパ」だったそうです。
由来は「どっしりしていて相手の話をよく聞く、話させ上手」だったから。
穏やかで勉強熱心、非常におとなしい勉強ができそうな雰囲気を持っていたと友人は語っています。
キッシー 2021年9月
岸田総理が2021年9月29日の自民党総裁選に立候補したときに、
「親しい仲間からは『キッシー』と呼ばれる。そう呼んでもらえれば大変ありがたい」
とマスコミの取材で答えたことで広まりました。
※引用:X
本人公認の愛称を披露することで、親しみやすさを感じてほしかったのかもしれませんね。
ふみきゅん 2021年9月
2021年9月25日、まだ自民党総裁候補だったころに、今井絵理子議員とのインスタライブで「最近『ふみきゅん』とも呼ばれる」と岸田総理自ら話しています。
この投稿をInstagramで見る
※引用:Instagram
この頃あたりまでは微笑ましいあだ名でしたが、自民党総裁選に勝利し、内閣総理大臣指名選挙で内閣総理大臣に指名された後からついたあだ名は、不穏なものになっていきます。
Mr. Status Quo(ラテン語で「ミスター現状維持」の意味) 2021年9月
2021年9月30日の英・FINANCIAL TIMES紙 は、
日本の与党、「ミスター現状維持」の岸田文雄氏を次期党首に任命
という見出しで記事を発表しました。
2021年9月の自民党総裁選当時、国民や若い国会議員の支持が高かったのは河野太郎氏(現デジタル大臣)で、世代交代や改革を期待していました。
ですが、決選投票の末、岸田総理が当選したのです。
選挙期間中、岸田氏は前任者たちがとった規制緩和という新自由主義的アプローチからの脱却を約束し、より公平な富の分配を約束した。
しかしアナリストによれば、コロナウイルスの大流行による影響に対処するため、岸田氏が短期的にアベノミクスから大きく舵を切る可能性は低いという。
(中略)
政治情報誌『東京インサイドライン』の編集者、利川隆雄氏は「岸田氏は現状維持派だ。「この9年間、安倍首相と菅首相がとってきた政策から大きく離れることはないだろうから、政治的リスクはほとんどない。
※引用:FINANCIAL TIMES
穏健派の岸田総理には「ミスター現状維持」というあだ名が付けられてしまいました。
クーポン岸田 2021年11月
2021年に経済対策として打ち出された、18歳以下の子供を育てる世帯向けの10万円相当の給付。
この時、現金5万円が支給されて、残りの5万円分はクーポンで渡されることが決まった時に、「クーポン岸田」と揶揄されてしまいました。
※引用:X
※引用:X
クーポンにしたのは給付金を貯蓄に回さず、使って消費を促す目的だったようですが、基準が一律ではなく、所得制限や申請しないといけない年代があったりと、給付金を受け取るのがややこしいものでした。
ならば面倒がない現金で支給してほしい、クーポンを印刷する手間と費用が無駄だという意見が多く、非難を浴びたのです。
検討使 2022年6月
このあだ名は、質問されたときの岸田総理の答えが「検討します」「検討中です」と明確な答えを避けていたところからついたものです。
言い出したのは、立憲民主党の辻元清美氏と言われています。
※引用:X
2022年6月25日、7月10日投票日の参議院議員通常選挙に向けての街頭演説を蓮舫氏と行っていた時に、
「『検討します、検討します』という岸田総理のあだ名は“検討使”」
と言ったのが元だとか。
りこ
増税メガネ 2021年12月出現・2023年8月Xでトレンド入り
2021年12月8日に一般男性がXのポストで「増税メガネ」と岸田総理を名指ししたのが始まりのこのあだ名。
Xで散見されていたのが、2023年7月頃から投稿が増加していき、8月26日には、ついにトレンド入りする事態に。
「増税メガネ」の名付け親などについては、以下の記事に詳しく載っていますので、ぜひご覧ください。
【最新】岸田総理のあだ名一覧全まとめ!増税メガネやばら撒きメガネだけじゃないこれからさらにあだ名のひどさが加速していきます。
増税クソメガネ 2023年8月
2023年8月あたりから、ネット上で「増税クソメガネ」のあだ名が定着してしまいました。
インボイス制度や金融所得課税の増額、防衛費の増額に向けた増税など、一連の発言から増税推進派のイメージがついてしまったのが原因のようです。
※引用:X
ですが、中には「実際はまだ増税はしてないし、減税すると言っても怒られる。我が国の総理は怒られ損のくたびれもうけだ」という意見もあります。
※引用:X
様々な意見や不満はあるでしょうが、歴代総理であだ名に「クソ」がついたのは、岸田総理だけかもしれません。
グローバルポチ 2023年9月
海外に対しての支出額が多く、八方美人的な外交姿勢と取られてしまい、「国内ではなく国外にしっぽを振る犬のようだ」という意味を込めてグローバルポチと呼ばれているようです。
※引用:X
このような親密そうな写真も、「バイデン親分と子分の岸田」と揶揄されてしまいました。
増税クソレーシック 2023年9月
ネット上で「増税クソメガネ」というひどいあだ名をつけられていた岸田総理ですが、とうとうご本人の耳に入ってしまったようです。
Smart FLASHが2023年9月29日に配信した記事によると、岸田総理は「レーシックでもすればいいのか?」とご立腹だったとか。
この配信の後からはあだ名が進化して「増税クソレーシック」になってしまいました。
※引用:X
※引用:X
問題は増税の方なのですが…岸田総理なりのジョークだと思いたいですね。
ばら撒きメガネ 2023年10月
海外には多額の無償支援をするのに、国内では実質的な増税の発言が目立つ岸田総理に「海外ばかりにいい顔をしてお金をばらまいている」と怒っている人が付けたあだ名が「ばら撒きメガネ」。
海外に拠出した金額を一覧にしているXのポストがあったので見てみましょう。
※引用:X
これを全部足してみると、7兆2315億6880万円になります。
しかも、ODA(政府開発援助)の中には事業の進捗を把握しておらず、全く効果が発揮されていないなど、チェックが甘いこともわかりました。
「それなら日本国内にばら撒いた方がマシ」という声が上がるのも仕方ないことかもしれませんね。
銭ゲバメガネ 2023年10月
これは、2023年10月7日、1週間続いたユダヤ教の祭りが終わった安息日の早朝に、ガザ地区を実効支配しているハマスの戦闘員が、イスラエルとの境界を越えて町を襲撃したことから始まった大規模な戦闘に端を発します。
ハマスのロケット弾攻撃に対しイスラエル軍は空爆で応じるという、激しい戦闘が始まり危険度が増したため、邦人を保護すべく日本政府のチャーター機がドバイに向けてテルアビブから出発しました。
ですが、政府は搭乗者1人あたり3万円を請求していたことが報じられます。
このことから「銭ゲバメガネ」と新しい不名誉なあだ名が増えました。
※引用:X
SNSでの批判はもちろん、自民党内からも疑問の声が上がりました。
韓国は日本のチャーター機より早く、日本人51人を含め無料で搭乗させたこともあり、日本の対応のケチさが際立つ結果に。
後にイスラエルに滞在する邦人保護のため自衛隊機で退避させるときは費用負担を求めないことになりました。
ですが、命を守るための手立てに費用負担を求めるのは、「国民を守る気があるのか?」と不信感が沸いても仕方ないですよね。
経済オンチ 2023年10月
2023年10月23日、参議院本会議において所信表明演説を行った岸田総理。
「経済!経済!経済!」と連呼して経済政策に重点を置くことを強調しました。
その時、「経済オンチ!」とヤジを飛ばしたのが、れいわ新選組の山本太郎代表です。
このヤジが元となって「経済オンチ」もあだ名に入ってしまいました。
※引用:X
「経済が増税に聞こえる」「経団連に重点を置くの間違いでは」など、岸田内閣の経済政策には期待できないと考えている人が多いようです。
宗教メガネ 2023年11月
2023年11月18日に岸田総理がXに投稿した内容が物議を醸し、新たなあだ名が付けられてしまいました。
2023年11月15日、創価学会名誉会長の池田大作氏が、老衰のため95歳で亡くなりました。
3日後の18日に創価学会公式サイトにて明らかになると、岸田総理は追悼のコメントを出しました。
※引用:X
※引用:X
この一連のポストが大炎上。
一部の声をご紹介します。
公明党と創価学会は別という建前なのに総理大臣としてこういうメッセージ寄せて大丈夫ですか?
お祈りするのは勝手だけど、一公人(しかも総理大臣という職でありながら)でSNSで『政教分離原則に反する発言』をして大丈夫かい?
岸田総理はなぜこんなに多くのあだ名が付けられてしまうのか?
歴代総理の中でも、ダントツにあだ名の数が多いと思われる岸田総理。
なぜここまで多くのあだ名が付けられてしまったのでしょうか。
2023年10月22日配信のAERA dot.「増税メガネ、検討使、ミスター現状維持…岸田首相が歴代に比べて圧倒的に多く“あだ名”をつけられるワケ」の中で、せやろがいおじさんこと榎森耕助さんが語っていることをまとめてみました。
- 経済政策は岸田総理が新しく始めたことではない
- 自分があだ名をつけるなら「自民党マン」
- 岸田総理というロボットに自民党というエンジンが付いていて、操縦席にはその都度アメリカや財務省が乗っているイメージ
- レーシック発言の中に絶妙に話を逸らす日本の政治家特有のふるまいが見え隠れしている
- チャーター機の一件は銭ゲバというよりは人間味がないのだろう
- 「○○メガネ」というあだ名は岸田総理の特徴のなさの裏返し
- 「岸田さんが何か言ったらあだ名付けるぞ!」という大喜利企画になっている
総理大臣に就任した当時は「聞く力」を前面に打ち出していて、国民の声を丁寧に拾ってくれるのではないか?と期待した分、そうではなかったと思ったときの落胆は大きいものだと考えます。
最近の大きな話題では、インボイス制度反対の50万人以上の署名(声)が届いたにもかかわらず、結局は2023年10月から制度がスタートしました。
打撃を受ける中小企業の支援策を整えてからの導入ならもっと安心できたはず、と榎森さんは言います。
岸田総理のいろいろなあだ名は、今の生活を何とかしてほしいという期待の裏返しなのかもしれません。
まとめ これからの岸田総理の発言に注目!
いかがでしたか?
今回は岸田総理のあだ名を一覧にして、由来なども調べてみました。
政治家のあだ名はネガティブなものになりがちだそうですが、こんなに数多くあだ名が付けられている政治家もそういません。
それは国政のトップであり、日本のかじ取り役である内閣総理大臣に対する期待の表れだと捉えることもできます。
岸田総理には、持ち前の聞く力、話させる力を存分に発揮して、国民の声を聞き、暮らしやすい国にしていっていただきたいですね!