現在、SNSで笑福亭鶴瓶さんが、『徹子の部屋』での言動で日銀に提訴されているというニュースが拡散されています。
結論から言うと、これはフェイクニュース、デマです。
りこ
今回はこのニュースを調べてみました。
・笑福亭鶴瓶の投資話はデマ
・笑福亭鶴瓶が利用されているニュースが詐欺広告である理由6つ
・笑福亭鶴瓶の他に詐欺広告に利用されている著名人
ぜひ参考にしてください。
笑福亭鶴瓶さんが『徹子の部屋』で投資話をしたこと、それがもとで日銀に提訴されているということ、すべてデマです。
投資詐欺グループが作った詐欺広告ですのでクリックしないようにしてください!
もくじ
【注意】笑福亭鶴瓶の投資話の広告はデマで日銀は提訴してない
最近、著名人の名をかたってリスクの高い投資の宣伝に使う手口が横行しています。
著名人の名前があがっていると、うっかり信じてしまう方も多いのではないでしょうか。
笑福亭鶴瓶さんが徹子の部屋で投資話をしたというのも上記と同様にデマです。
日銀が提訴したという話があったとしたら、もっと大きな話題になっているはずですよね!
りこ
では、笑福亭鶴瓶さんのニュースについて、日銀が提訴していないことの他にもデマである根拠はあるのでしょうか。
ほぼ確実にデマであると言える理由について、次で詳しくご説明します。
笑福亭鶴瓶が利用されているニュースが詐欺広告である理由6つ
笑福亭鶴瓶さんの投資話がデマである理由を6つあげてみました。
私が見つけた記事は、『読売新聞オンライン』の偽サイトのものですが、以下の理由でこの記事はデマである可能性が非常に高いと考えられます。
- ページの作りが本家のサイトと違う
- 記事の文章が明らかに日本語としておかしい
- 記事が出た日付と最後の出演日で間が開きすぎている
- そもそも『徹子の部屋』は生放送ではない
- 記事に載っている編集者の写真がほぼ同じ内容の他社の記事にも掲載されている
- 宣伝しているImmediate Momentum自体が怪しい
順番にご説明しますね。
ページの作りが本家のサイトと違う
偽サイトは本物の読売新聞オンラインとロゴやカラーがとてもよく似ています。
ですが、よく見ていくと違う部分が何点かありました。
まず、紫色の帯にあるカテゴライズが違っており、偽サイトの方では他のカテゴリーがクリック出来ないようになっていました。
※こちらが偽サイト↑
※こちらが本物の読売新聞オンライントップページ↑
また、偽サイトは笑福亭鶴瓶さんの記事のページしか存在していませんでした。
他にも、本家の読売新聞サイトと違って、偽サイトには右上の方にあるはずの「購読のお申込み」、「さがす」、「新規登録」などのリンクがありませんでした。
記事の文章が明らかに日本語としておかしい
偽サイトの記事を読んでいくと、文章に複数の違和感がありました。
まず、偽サイトの記事では、笑福亭鶴瓶さんのことを「笑福亭鶴瓶選手」と書いていました。
日本に住んでいる人なら、笑福亭鶴瓶さんのことは「落語家」もしくは「タレント」と認識している人がほとんどではないでしょうか。
さらに、「~勃発した。」という記載があったかと思えば、次の文章では「~となりました。」などと、一貫性の無い語尾が多数ありました。
引用:読売新聞の偽サイト記事
また、インタビューの内容についても記載されていましたが、黒柳徹子さんが自身のことを「僕」と話しています。
女性である黒柳徹子さんは一人称に、「僕」を使うような方では無いので違和感がありますよね。
引用:読売新聞の偽サイト記事
別の言語で書いたものを何らかの翻訳にかけて、そのまま貼り付けたものなのではないかと考えられます。
記事が出た日付と最後の出演日で間が開きすぎている
記事内で使われている写真は、2022年10月6日、笑福亭鶴瓶さんが『徹子の部屋』に出演したときのもので、『徹子の部屋』公式サイトに掲載しているものと同じでした。
実際に同じ画像なのか比較してみましょう。
引用:読売新聞の偽サイト
ポーズや衣装などが、全く同じですよね。
調べた限り、現時点で笑福亭鶴瓶さんが最後に『徹子の部屋』に出演したのがこの時です。(2023年10月27日現在)
一方で、今回の記事が配信されたのは2023年10月24日16時55分。
1年以上の期間が過ぎています。
このような投資話をテレビでしたら、もっと前に話題になっているのではないかと思います。
りこ
そもそも『徹子の部屋』は生放送ではない
偽サイトの記事では、笑福亭鶴瓶さんが徹子の部屋の生放送中にうっかり儲けられる投資話をしてしまい、日銀から番組の中断を要求されたことになっています。
しかし、そもそも「徹子の部屋」は生放送ではありません。
黒柳徹子さんの意向で、編集は一切せず放送時間分だけ収録しているのだそうです。
そして、もちろんの事ですが、番組出演時に生放送かどうかをゲストが知らないという可能性も、ほぼゼロに近いと思われます。
ですが、偽サイトの記事では笑福亭鶴瓶さんが「放送を切ってくれるなら300万円支払う」とまで言っています。
引用:読売新聞の偽サイト
もちろん生放送ではないので、収録を止めることはできるでしょうし、最悪の場合は収録をお蔵入りさせることもできるはずです。
もしも、仮にうっかり偽サイトのような発言をしてしまったとしても、そのまま放映することはありえないと考えた方が自然ですよね。
偽サイトの作成者は、『徹子の部屋』の雰囲気がほぼ生放送のようなので分からなかったのだと考えられます。
記事に載っている編集者の写真がほぼ同じ内容の他社の記事にも掲載されている
読売新聞の偽サイトと思われる記事後半には、今井ネオ編集者が実際に投資をして儲かるかどうか試し、1週間で大儲けができた!という内容が書かれていました。
引用:読売新聞の偽サイト
この今井ネオ編集者の写真を調べてみると、海外のニュースサイト『Time Business News』に全く同じ写真がありました。
引用:Time Business News
今井ネオ編集者の写真がある『Time Business News』の記事を見てみると、「明石家さんまがアメトークの生放送で投資話をし、日銀が番組の中断を要求した」という内容でした。
りこ
また、明石家さんまさんの写真は、2022年12月28日にテレビ朝日が掲載しているものと同じ服を着ており、後ろのセットも同じです。
そして、このニュース記事は2023年10月2日に配信されています。
間があいているのも笑福亭鶴瓶さんの場合と同じですね。
宣伝しているImmediate Momentum自体が怪しい
笑福亭鶴瓶さんや明石家さんまさんが、うっかり漏らしてしまった投資サイトの名前は「Immediate Momentum」です。
実際にSNS上で、この投資サイトに登録してみたという人がいました。
引用:X
また、この方はその後も、「しつこく色々な番号から電話がかかってきた」と話していました。
引用:X
クレジットカードなどの情報を引き出そうとしたり、個人情報をやたらと聞き出そうとするのは、投資詐欺に限らず、様々な犯罪に使われる可能性もあるので気を付けたいですね!
笑福亭鶴瓶以外の著名人も詐欺広告に利用されている!?
今回の笑福亭鶴瓶さんのように、有名であることを利用されて詐欺広告に使われてしまう事例はこれだけではありません。
わかっているだけでも、以下の著名人(会社)が詐欺広告に利用されていました。
- 笑福亭鶴瓶さん
- 明石家さんまさん
- タモリさん
- 櫻井翔さん
- 大阪なおみさん
- 大谷翔平さん
- 田村淳さん(ロンドンブーツ1号2号)
- 前澤友作さん(元ZOZO社長)
- 堀江貴文さん
- 成田悠輔さん
- 桐谷さん(株主優待で有名)
- トヨタ自動車
暗号資産を利用したハイリスクな投資の勧誘が多いですが、副業詐欺などもあります。
詐欺犯罪者は様々な方法でだまそうとしてきます。
少しでも怪しいところがあるときは、納得できるまで調べてみるのがいいでしょう。
大金を動かすときは誰かに相談してみて、自分では気が付かない矛盾やおかしな点はないか確認するのもいいかもしれません。
りこ
まとめ おいしい儲け話には気を付けよう!
いかがでしたか。今回は笑福亭鶴瓶さんの投資話がフェイクニュース、デマであることとその理由をご紹介しました。
偽サイトはよくできているので、うっかりすると信用してしまいそうなくらいです。
ですが、しっかり内容を読んでいくとおかしな部分に気付くことは可能です。
おいしい儲け話には、一歩引いて慎重に調査・検討して、悪質な詐欺集団に騙されないように気を付けましょう!