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小学生低学年の子供が言うことを聞かない原因は?接し方と対策を紹介

MEMO
こちらの記事は放課後等デイサービスでの勤務歴10年以上のベテランさん(タマ先輩)にインタビューをして執筆しています!

小学生の子供が言うことを聞かないことについて

「子供が親の言うことを聞かないのはよくあることじゃないの?」

「親の言うことをよく聞くことの方が珍しいわ。」

などなど・・親御さんの声が聞こえてきそうですね。

 

よくあることなのですが、でもそれは、高学年以降の自我が完全に確立してからやってくる反抗期の話。

小学生低学年の子が、親の言うことを聞かないのには何か原因が隠れているかもしれません。

もしかしたら、その子なりの主張があるのかも。

 

今回は、子供が親の言う事を聞かないという行動の裏にある、子供たちの小さな声に耳を傾けてみましょう。

今回は、放課後等デイサービスでの勤務経験をもとに、小学生低学年の子供が言うことを聞かない原因や接し方を紹介していくからね!

タマ先輩

りりぃ

タマ先輩、よろしくお願いいたします!
この記事でわかること
・小学生の子供が言うことを聞かないのはどうして?

・どんな風に子供に接しているか事例を確認しながら振り返ってみるとわかること

・接し方と対策を紹介

・まとめ

この記事では、言うことを聞かない小学生への対策や関わり方についてまとめています。

 

小学生低学年の子供が言うことを聞かないのはどうして?

“忙しい時に限って言うことを聞いてくれない、「早くしなさい!!」ってついつい大きな声を出してしまうのよ。”

“だって、急いでいるのに、時間がないのに、遅れるじゃないの・・。”

“「片付けなさい!!」遊んだおもちゃも、勉強道具も出しっぱなし、ぐちゃぐちゃじゃないの。”

“せっかく掃除したのに、お客さんが来るのに、だらしなくしてるからすぐに物を無くすのよ。”

“「しっかりしなさい!!」自分のことは自分でしなさい、今はやることがいっぱいあるのよ忙しい時に甘えてこないでちょうだい、それでなくても時間がないのに。”

“お兄ちゃん(お姉ちゃん)なんだからこれくらいできるでしょ、下の子の世話で今、忙しいんだから。”

 

日常でよくあるような状況を並べてみると、何か共通点が見えてきましたね。

お気づきの通り、子供が、言うことを聞かないのではなくて、大人の都合に合わせるよう子供に言うことを聞かそうとしていることが多いんです。

実際に私も、朝仕事にいかないといけなくて急いでいる中で子供の朝の準備が思うように進まないと、焦って子供に大きな声を出してしまいます。。

 

子供たちは、急ぐ理由も今すぐ片付けなくてはいけない理由も分かりません。

出かけるからって言われても、なぜそんなに急いでいるんだろう?と納得できません。

長子だからと言ってもまだ、小学生低学年。

お母さんに甘えたいし、弟や妹のように頭をなでてもらったり抱っこしてもらったりしたいんです。

子供たちの立場からみると、理由も分からず、自分の気持ちも聞いてもらえずに、ただ怒られているだけ、という状況になります。

 

いくら子供でも、納得できないと動けないのではないでしょうか。

今は、準備したくない理由があるけど、それをうまく言葉にできなくて伝えられないから抵抗しているだけなのかもしれません。

親がどんな風に子供に接しているか事例を確認しながら振り返ってみるとわかること

実際の事例を紹介❕

タマ先輩の働く施設であった事例を2つ紹介します。

タマ先輩の働く施設にいた子供の事例①
・3人兄弟の長子

・母は専業主婦

施設に来るようになってしばらくは、観察するため自由に過ごしてもらって、信頼関係を築いていったんだ。

タマ先輩

最初は大人しかったのですが、慣れてくると、隠していたその子の本性が出てきました。

この子は、集団行動が全くできない、ルールが守れない(理解できない)、片づけができない、自分がしたくないことは誘っても返事をせずこちらを見ない、自分の遊びの邪魔をすると暴力的になる、殻に閉じこもってしまう・・などなど様々な特性が溢れだしてきました。超個性的な子だったんです。

親御さんと話してみたら、「あれはダメ」「やめなさい」など、その子の行動を抑制するような言葉ばかりかけて育ててこられたみたいだったんだ。

タマ先輩

りりぃ

その親御さんは、なぜ行動を抑制するような言葉ばかりをかけてきたのでしょうか?

それは、我が子が他の子と同じように学校生活を送れていないということを小学校の先生から何度も聞かされ、なんとか他の子と同じように過ごしてほしい、低学年のうちならできるようになるかもしれない、大きくなって困るのはこの子だからそんなことがないようにしてあげたい、という親心から出た言葉たちだったんだよ。

タマ先輩

かわいい我が子の将来を思って厳しく育ててこられたようですね。

それは親御さんが決めた教育方針だから、それが間違っているというわけではありません。

言うことを聞かないのは、子供たちが親に対して行う小さな抵抗や伝わらないもどかしさを抱えているということも考えられるね。

タマ先輩

その子は自分の世界に入ってしまうことで、自分を守ろうとしていたようです。

 

タマ先輩の働く施設にいた子供の事例②
・2人兄弟の長子

・両親は共働き

この子は、お友達と一緒に1つのおもちゃで遊ぶことができない、独り占めしてしまう。

職員が間に入って仲裁しても、おもちゃを握ったまま放そうとしない。

おもちゃを握って離さない

理由を聞いても何も答えず、固まってしまって動けない。

等々、とてもマイペースで集団行動は苦手ですが、職員が誘導したら参加ができる子でした。

また、ルールを理解して遊ぶことができます。

そして、片付けや気が向かない事でも最後までやり遂げることも出来ています。

勉強も自分から取り組むことができ、分からないところは分からないと言えます。

親御さんと話してみたら、2人目が生まれてから家事、育児、仕事と忙しくなって「小学生になったんだからできるでしょう!」や「今は声をかけないで!」等、突き放すような言動が増えてしまっているみたいだったんだ。

そして親御さんは、毎日の生活が忙しくてそのことに気づいていなかったみたいなんだ。

タマ先輩

 

事例からわかること

ここまで2種類の事例を紹介してきましたが、単に言う事を聞かないという困りごとでも、親御さんが子供に対する普段の声掛けについて、どのように行っているのかということだけでも子供の特性が変わってきます。

子供の特性の見極め方については、以下の記事でお伝えをしていますので確認をしておきましょう☺

気持ちの切り替えができない小学生への対策は?特性を見極めて関わる方法気持ちの切り替えができない小学生への対策は?特性を見極めて関わる方法

 

いけないと思いつつ、つい厳しい言葉をかけているのか、または無意識で全く意識していないか、あるいは他の障害をあわせ持っているかどうかで対応を変えていかなくてはなりません。

言うことを聞かないと言っても、困った言動や要因、そして本人や親御さんの感じ方など様々です。

親御さんも、おおらかに捉えておられる方もいれば、神経質になっておられる方もいます。

これがまさに十人十色ですね。

 

放課後等デイサービスで勤務している職員からみた親の子どもへの接し方と対策を紹介

事例①のタイプの子供の場合

行動を抑制するような否定的な言葉は使わず、全てを受け止めるようにします。

「いやだ!!これはしたくない!!」

と、本人に強い拒絶があった時には、

「そっかあ。〇〇さんはこれがしたくないんだね。わかったよ。」

などと言って引いておきます。

 

でも、どうしてもしないといけない事や約束の時間など譲れない時は、

「したくないんだね。それならどうしたらできるかな?いつならできるかな?」

と殻を自分で破るように誘導しますがそれでも、全く無反応なら、仕方ありません。

こんな時には、必殺技があるんです!

 

自分の世界に入る子は、ある瞬間周りが見える時があります。

そのタイミングで声をかけるとすんなりとこちらの指示が入る事が多く見られるんです。

一瞬のタイミングを逃すと、次にいつ訪れるか分からないので、他のことをしつつも、その子から目を放しません。

声掛けは、優しく静かなトーンで行うようにします。

 

または、事前にその日の流れを一緒に確認しておきます。

必ずその子にも自分の口から言ってもらうように仕向けます。

リズムゲームのように進めていくと乗ってくれますよ。

「荷物を置いて~♪次は何かな~?イエ~イ。」

など、自尊心は捨てて、小学生になり切ってやると無視された時も、傷は浅くて済みます(笑)

そして、無視されても続ける強い心をもって忍耐強く続けることが大切です。

 

何度も何度も繰り返していると、ある程度の拒否はあっても時間を守ることや約束を守ることができるようになっていきます。

”その日の見通し確認ゲーム”にも付き合ってくれるようにもなりますよ。

 

この子は、集団遊びは難しいみたいで、ルールは理解できなかったんだけど、集団の中に少しだけ入れるようになったんだ。

タマ先輩

りりぃ

言葉の選び方と本人の気持ちを尊重することが大切なんですね!

 

事例②のタイプの子供の場合

自分の気持ちを言葉にできないという特性を持っていて、伝えるための語彙力はあるのですが、その場になると出てこなくなるようです。

まず、自分の要求や気持ちを言葉にして伝えるように促していきます。

言ってもいいんだよ、言わないとお友達に伝わらないよ、嫌なら嫌でいいから言葉で「嫌だ。」って伝えてごらん。

毎回、その子が固まるたびに、大人(親)が声掛けに行くようにします。

自分の気持ちを口にすることは悪いことじゃないんだと言うことを伝え続けます。

 

でも、そんなに簡単に変わるわけではありません。

この声掛けの効果がなさそうな時は、作戦変更をするんだ。

一歩後退してみよう!

タマ先輩

 

まず、2択の質問形式から始める作戦です。

「おもちゃを貸してあげないのはなぜ?」

ではなく、

「そのおもちゃで遊びたい、ただ持っているだけ。どっち?」

のように質問し、その子の気持ちに迫っていくようにしてみます。

「遊びたいのに座ったままなのは、遊ぶ人を探している?今休憩中?」

と進めていくと、そのうち質問されている内容と自分の気持ちがずれていくのがもどかしくなり、話してくれるようになります。

 

今は少しづつ自分の要求を言葉で他者に伝えることができるようになってきてて、これからは、感情を伝えられるようになるのが目標なんだ。

タマ先輩

 

まとめ

言うことを聞かない小学生低学年の子供に接するときのポイント
小学生低学年の子供が言うことを聞かないのには、何か原因が隠れていることがよくあります。

原因とともに子供の特性も見極めて、子供とじっくり向き合うようにしましょう。

子供の立場からすると、自分の意志に反することをするように言われても、なぜ今しないといけないのか理解できずに動けなかったり、遊びたい気持ちが強かったり、理由はいろいろあるはずです。

でも、そんな時に自分の気持ちや感情をどのように相手に伝えたらいいのか、伝え方が分からずに、抵抗したり、固まってしまったり、大きな声を出したりして、言葉で伝える以外の方法で自分の気持ちに反する行動から逃げようとします。

急いでいても、子供に自分の気持ちを自分で伝える機会を作ってあげてくださいね。

自分の気持ちを受け入れられたという安心感を感じることができたら、子供たちはどんどん上手に表現できるようになっていくはずです。

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