お友達と喧嘩をしたり、物の取り合いになったりと子供の世界でも揉め事は多いですよね。
でも、少しくらいの揉め事は成長の過程で必要な経験です。
しかし、お友達に怪我をさせてしまったり、お友達とのトラブルが多い子は、少し気を付けて様子を観察する必要があります。
「ただ他の子より元気がいいだけ」と楽観視しない方がいい場合があるんです。。成長すればするだけ自我が芽生え、性格を変えたり考え方を変えるのは難しくなります。
もしかしたら、早めの対策でお友達とトラブルになることが少なくなるかもしれません。
学校の先生から「お友達に手を出したんですよ」なんて話を聞かれたことがある親御さんは、ぜひ小学生のうちから観察してあげてみてくださいね。
タマ先輩
りりぃ
・小学生の子供への接し方と対策を紹介
・まとめ
この記事では、すぐ手が出る子供への対策や関わり方についてまとめています。
もくじ
すぐ手が出る子供の特徴
特徴を紹介
口喧嘩で終われば問題ないし、相手にけがを負わせるようなひどいものでなければ、よくある子供の喧嘩で済ませられます。
ですが、相手が怪我をしない程度に叩いたり蹴ったりするというのは、実はとても高度なことなんです。感情が高ぶっているときにも力加減ができているということだからです。
例えば、口喧嘩がエスカレートして叩いてしまったら、相手も叩き返してきた。特に元気のいい男の子同士の喧嘩はこうして始まりますよね。
そこで、力が入り過ぎて相手が泣いてしまったとします。
その状況を見て、叩くのを止められる子は、次の喧嘩の様子を観察してみましょう。
相手が泣くほど叩かなかったという場合
前回の事を覚えていて、これ以上力を入れたらお友達が痛がってしまうと判断できる子なので、なんの問題もありません。
失敗を次に生かせる素晴らしい能力を持っているので、どんどん成長できます!
でも、こういうことは学校という集団生活の中でしか学べません。
同世代のお友達同士の関わり合いを通して、相手を思いやる心や自分の感情をある程度抑えて力加減を覚えていくという、社会生活を行う上での基本が学べます。
何度も同じことを繰り返して相手が泣くほど叩いてしまう場合
瞬間湯沸かし器のように一気に怒りが頂点に達し手が出てしまう子や、何が原因で怒ったのか周りのお友達が理解できないうちに相手を叩いてしまう子やテンションが上がり過ぎて強い力で叩きすぎてしまう子は少し気を付けてあげてください。
いろいろな要因やタイプがありますが、代表的な特徴を見ていきましょう。
タマ先輩 ・急にお友達を叩きだす。 ・先生の言うことが聞けず教室から飛び出してしまう。 ・集中力がない。思い通りにならないと怒ってしまう。 ・テンションが上がるとお友達を力いっぱい叩いたり、押したりする。 ・お友達が嫌がることを平気でする、または、言ってしまう。 ・お友達が質問していることに対してきちんとした答えが返せない。 ・話しかけたり、発表することが苦手。 タイプ1とタイプ2では、手が出る理由が違うのが分かりますよね。 タイプ1は、どちらかと言えば瞬間湯沸かし器タイプで、怒りを抑えられず相手を攻撃してしまう、怒りをコントロールできないタイプですね。 お友達も先生も原因がよくわからない場合が多くあります。 タイプ2は、怒っているわけではなくお友達との関わり方が分からなかったり、力のコントロールができないタイプで、クラスによくいるお調子者で悪乗りして、自分だけが楽しくて周りのお友達は困惑いることに気づかない子です。 子供が生きづらさを感じる前に、楽しい学校生活が送れるように少しずつでも良い方向に導いてあげましょう! 先ほど分けたタイプ1とタイプ2の子がなぜお友達に手を出してしまうのでしょうか。 自分の感情や衝動を抑える方法を知らない。 興奮を抑えられない。 集中力がない、もしくは続かない。 周囲に合わせて行動することができない、なぜ必要なのか分からない。 自分の気持ちをコントロールできない、なんでも思い通りにならない。 などと、我慢できない子が多いのがよく見られる特徴としてあげられます。 自分の感情や衝動を抑えて落ち着いて行動することは、今後の人生においてもとても大切なことです。 感情のままに行動していると、その子自身が危険な目にあったり、周りのお友達と良好な関係が築けなくなってしまいます。 このような子にはまずは、我慢することや気持ちをコントロールする方法を教えてあげましょう。 楽しいこと、その子がしたい事をする前に、敢えて嫌なことをさせて、我慢することができるようになるように教えていきます。 例えば、遊ぶ前に宿題のプリント1枚だけしようとか、次のおもちゃで遊ぶ前に片付けをしようなど、5分から10分程度で終わるような簡単な課題を出します。 出来たらしっかりほめてあげましょう! 最初はできなくても責めずに、「じゃあ次はやってみようね」とか、「1つだけでもやってみようか」など、その時の様子を見て課題を減らします。 のんびりペースで進めていきましょう。 そして、すぐ腹を立ててその感情を抑えられない子には、腹が立ったら、唱える魔法の言葉を決めておくのもいいでしょう。 怒りは6秒すると納まるというのを聞いたことがありませんか? なので、6まで数えるというのでもいいんですが、子供の場合、好きなキャラクターの名前とかアニメやゲームのタイトルとかその子が楽しいと感じるものの方が、効果があるかもしれませんよ。 実際に私も家で、怒っている子供に我慢することを教えるときに、子供の好きなアニメのキャラクターを5つ言わせます。 そうすると、いつの間にか怒っている気持が収まっていたりします(笑) 何度も何度も繰り返し言っているうちに、落ち着きを取り戻すことができるようになります。 本人の気持ちが落ち着いた時に、今、なぜ怒ったの?何が嫌だったの?と一緒に振り返るのが最も大切です。 どんな時に怒ってしまうのか、怒った自分をどう思うのか、どういう自分になりたいのかを話し合ってみましょう。 子供としっかり向き合うことが大切となりますが、この子供と向き合う大切さについては、以下の記事も参考にしてください☺ 低学年では少し難しいことかもしれませんが、一緒に考えることで本人も意識し始めるようになってくるのを期待して続けてみましょう。 中学年くらいになると、すぐ怒るのはかっこ悪いことだと冷静に考えられるようになる場合もあります。 他者に興味が薄い、興味がない。 力加減が分からない。 想像力が乏しく、相手の気持ちを理解できない。 といった、子供が多いのがよく見られる特徴としてあげられます。 一人遊びが得意で大人しく遊んでいることが多いので、手のかからないいい子と思われがちですが、ただお友達と遊ぶのが苦手だったり、関わり方が分からないのかもしれません。 他者との関わりが少ないと、相手の気持ちを考えたり、共感することが苦手なままになってしまいます。 少しずつ、いろいろなお友達と関わる機会を作ってあげましょう。 『お友達と遊ぶのは楽しいことだけど、力加減やお友達の気持ちを考えてあげないと一緒に遊べないんだよ』ということを理解できるようになるには何事も経験が必要です。 上手に関われなくても、大人が間に入ることで、何がいけなかったのか気づけるようになります。 このタイプの子は、道具の扱いが粗い事が多いので、ランドセルの中にきれいに優しく物を入れる練習をするのもいいでしょう。 プリントは、きれいにたたんでからファイルなどに入れて収納するように一緒にやってあげてみてください。 これも力加減を知るうえで大切な1歩です。 いろいろな場所でキャッチボールをするのも、力加減の勉強になります。 室内や狭い場所では優しく投げる、広い場所では思いっ切り投げても大丈夫。 その場に合わせた力加減が必要なんだと、本人が理解できるまで何度も声をかけます。 お友達を叩いてるその場で力加減が大切だということを伝えてもらうように、学校の先生にお願いしておくのも効果的です。 子供もあとで言われても、何のことだかわからなくなってしまいますよね。 タイプ2の子は、比較的効果が見えやすい場合があります。 事例をあげてみますね。 小学生低学年の子で力加減が苦手で、楽しくなると思いっきり相手を叩いてしまう子です。 その子は、休憩時間は1人で遊んでいるようでした。 「お友達と遊ばないの?」 と聞いても下を向いて黙っています。 でも、その横顔が寂しそうに見えました。 その子には、お友達と遊ぶ楽しさとお友達の気持ちを考えてみること、ルールがあることを何度も伝えました。 約1年後。 力加減は、まだ難しいようですが、お友達がたくさんできたみたいで、 「お友達と遊んだんだよ。学校楽しい。」 と、笑顔で報告が出来るようになりました。 1人で遊ぶのも楽しいけど、やっぱりお友達と一緒に遊ぶのは楽しいですよね。 そして、原因に合わせて接し方も変えていきましょう。 今回は、お友達に手を出してしまう子たちの特徴と考えられる要因、そしてトレーニング方法の提案をさせていただきました。 子供さんが10人いれば10タイプあり、みんな違います。全く同じ特徴を持ち、困った行動も全く同じということはありません。 だから、同じ方法で改善するわけではないので、子供の様子や性格などをしっかり見極める必要があります。 親御さんは、子供さんと触れ合いながら、じっくり観察してあげてくださいね。 もし気になることがあったり、改善が見られない場合、親御さんが手に負えないと感じるほどの状態であれば、学校や子育て支援を行っている機関に相談してくださいね。 お住まいの市町村によって差はあると思いますが、力を貸してくれますよ。 大切なことは、1人で抱え込まないことです。 特徴からわかること
小学生の子供の接し方と対策を紹介
タイプ1の子供の場合
タイプ2の子供の場合
まとめ